令和5年10月27日に飯田市で開催された、下伊那道路講演会に出席しました。
例年、長野県飯田建設事務所/下伊那土木振興会主催による砂防分野と道路分野の講演会が交互に開催されています。本年度は道路分野開催の年となり、地域の道路の現状とこれからの道路メンテナンスについて考えるため、事業に関係する国・県・市町村、測量・建設コンサルタント会社及び建設会社等が集まりました。
国土交通省道路局大臣官房審議官の長谷川朋弘氏より「インフラ老朽化の現状と課題について」、長野県建設部長の新田恭士氏より「しあわせ信州を目指して」、本州四国連絡高速道路株式会社 長大橋・技術部長の森山彰氏より「本四高速の取組み『長大橋の保全技術開発と技術支援』」の講演をお聞きしました。
日本では高度成長期以降に整備された社会資本が多いためインフラの老朽化対策が課題となっており、国は予防的な修繕等でインフラを長寿命化させようとしているそうですが、現状では緊急の対策への対応が多く、予防保全段階の対策まではできていないとのことでした。
また、道路の新設・改良工事というものはなかなか進まないように感じるのですが、近年は完成までの工期が以前より2倍近く必要になっているとのことでした。それには、今までと同じ建設業の予算から維持管理事業に対する予算を増やしていることや、建設コストの高騰の影響を受け、事業量を確保することが難しくなっていることなどが要因とのことでした。
当日は飯田国道事務所より、一般国道151号の全線2車線改良完成、リニア駅周辺の道路整備についてのパンフレットを頂き、大変興味を持ちました。今の紅葉の時期にぜひ訪れてみたいと思います。
ここ数年、市内においても橋梁の点検・補修工事を見かけること多くなりましたが、インフラのメンテナンスと、道路の新築・改築がともに行われて、安心で便利な社会になっていくと良いと思いました。
貴重なご講演を頂き、ありがとうございました。